三重県内の各地を尋ね歩いていると、心の琴線 に触れるような原風景に出会うことがあり、土地の人々の生活に根ざした風景には、ほっとするものを感じます。
このような情景に出会ったときは、大判カメラ(4×5インチ判)や中判カメラ(6×7センチ判)を取り出すことにしています。35mm判カメラに比べて機動性には欠けますが、その分じっくりと被写体に取り組むことができるからです。カメラをセットして1カットを撮るのに幾分かの時間を要することになるのですが、そのような無駄とも言われそうな時間を費やすことによって、風土を体感することができ、一層の魅力を発見することにもなるのです。
このようにして捉えた写真(82点)を展示しています。
(掲載写真のオリジナルは、全て4X5インチ判または6X7センチ判のポジフィルムです。)

(市町村合併等により地名が変更された箇所がありますが、撮影当時の地名で表示しています。)

「志摩市磯部町三ケ所」
今も的矢や渡鹿野を結ぶ県道船が健在の浦々には、真珠養殖の作業場として建てられたモダンな様式の建物が残り、波静かな内海に影を落としています。
2010.05.29
「熊野市紀和町小森」
かつては北山川の水流を利用して切り出した材木を河口の新宮に流す筏師の里として賑わいましたが、ダムの建設や道路の近代化に伴い、閑散とした山里になっています。
2010.05.21
「熊野市紀和町木津呂」
北山川が激しく蛇行する地形と相俟って、三重と奈良・和歌山の県境が入り乱れるこの地にあって、萌えるような新緑の中で、川べりの傾斜地に寄り添う民家が遠望されます。
2010.05.21
「松阪市曽原町」
田畑を潤した用水路が集まって伊勢湾に流れ込む碧川の護岸は、今もコンクリートブロックで固められることなく、自然のままの風情が残されています。
2010.05.16
「松阪市飯南町粥見」
中央を櫛田川が流れ、四方を山に囲まれる飯南町は、その風土を活かして全国有数の緑茶を生産する地域です。新緑の山々の裾野に茶畑が広がり、レンゲ畑との対比が見事です。
2010.05.09
「熊野市紀和町花井」
北山川沿いにあって、対岸の和歌山県側から船で渡るしか行く手段が無いという、今では1軒だけになってしまった陸の孤島で、「百夜月(ももよづき)」という美しい地名が残ります。
2009.6.20
[紀宝町町浅里」
日本の里100選に選定された同所は、熊野川に面した山間に石垣を築いて建てられた民家が軒を連ねる小さな集落です。U字溝やコンクリートを使っていない水路が健在でした。
2009.6.20
[紀北町海山区」
銚子川支流の又口川沿いの渓谷には、約3Kmにわたって奇岩・巨岩が続く魚飛渓があります。山々の新緑に映える川面は、渓流釣りに興じる釣師で賑わっていました。
2008.4.29
「紀北町海山区」
魚飛渓から栃山木組林道に入り、ひたすら林道を登っていくと水無峠にさしかかります。この峠から来た道を振り返ると、新緑の彼方に便石山・天狗倉山・尾鷲湾方面が霞んでいました。
2008.4.29
「志摩市志摩町」
太平洋の黒潮が寄せる先志摩半島の中程、和具漁港の沖合いには、天然記念物の暖地性植物群落に指定されたハマユウが咲く和具大島を望むことができます。
2008.3.22
「熊野市須野町」
熊野市の北端にある須野は、今や数家族が寄り添うように住まう限界集落です。外海に面した岩場には、かつて唯一の交通手段であった船着場の手すりが残っており、往時を偲ばせます。
2008.2.21
「鳥羽市桃取町」
桃取の眼前にある浮島では、夏場の大潮の日を選んで「浮島自然水族館」が開催されます。この日は晴天にも拘らず波が高く、普段は見られない光景だったようです。
2007.5.20
「尾鷲市三木浦町」
三木崎に至る林道から望む賀田湾の眺めは雄大です。大台山系の山々を背景に、青空を映す海面が広がり、湾から続く山腹には三木浦の家並みが広がります。
2006.11.17
「大紀町錦」
塩浜山村広場からの熊野灘は、沖の島々や幾何学模様の養殖筏が見事な絶景が広がります。逆光の海面に目を凝らすと、波間を漁船が横切ろうとしていました。
2005.2.14
「南島町贄浦」
阿曽浦大橋からは、贄浦の青い海とそれに続く山々の眺めが見事です。透き通るようなコバルトブルーの海面に吸い込まれるような錯覚に陥りました。
2005.2.14
「南島町慥柄浦」
慥柄浦から阿曽浦大橋をくぐると一層波静かな入り江が続きます。作業小屋が点在し、養殖筏が浮かぶ波静かな内海に、時折漁船のエンジン音が心地良く響きます。
2005.2.14
「南島町阿曽浦」
豊かな漁場に恵まれ、真珠養殖も盛んな町。暖かい陽射しの中、山が迫る海辺には作業小屋が建ち並び、いたるところに小船が係留されています。
2005.2.14
「南勢町迫間浦」
リアス式海岸の五ケ所湾の奥深くにある迫間浦は、波静かで水深も深く、養殖に適しています。迫間の町は、そんな海に張り出すように佇みます。
2005.2.14
「伊賀市島ヶ原」
森林に囲まれた山懐に、のどかな風景が広がる島ヶ原の冬景色。素朴な中に、四季折々の景観を満喫することができます。
2005.2.11
「志摩市和具」(間崎島)
英虞湾の中央に浮かぶ間崎島へは、賢島や和具から定期船が通います。湾内は波静かで、冬晴れの午後、筏の傍らには小船が所在なく漂います。
2005.1.9
「紀伊長島町道瀬」
紀伊長島の海辺に浮かぶ島々は紀伊の松島と呼ばれ、風光明媚な海岸風景です。夜が明けるにつれて、眼前には丸山島の島影が浮かび上がります。
2005.1.2
「海山町白浦」
かつて熊野灘沿岸で最も名の知れた捕鯨地であったという漁村。漁港のある入り江を望む道路から沖合いを見ると、ダイヤ岩と呼ばれる小島が印象的でした。
2004.10.11
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